糸には長繊維と短繊維の2種類があります。また、天然繊維、合成繊維などに分類されます。絹糸のような長繊維はフィラメント糸とも言い、糸の最初から最後まで1本の細い糸が途切れずに通っています。短繊維はスパン糸とも言い、細い短い繊維の糸を撚り合わせて(=紡績して)つくります。綿やウールは代表的な短繊維です。そして、それぞれの代用品として合成繊維のナイロン、ポリエステルが開発されました。
現在の業態
歴史
昭和36年、撚糸業を創業。当初はイタリー式撚糸機にて帝人テビロン・三菱パイレンを手がけていました。弊社が大きな転換期を迎えたのは、昭和60年、東レ(株)と蝶理(株)の取り組みのなかで高速仮撚機を導入し、東レ(株)向けのパンティストッキング用のナイロン加工糸の生産を開始しました。現在の製品用途別売上比率は、パンストなどのレッグ用途が50%、インナー関連用途が30%、その他が20%となっています。一口にパンティストッキングと言いますが、パンスト用のナイロン繊維は、一般的なテキスタイル用繊維よりもはるかに細く、その加工には高度な技術が要求されております。パンティストッキングの需要も、ここへきて生足ブームで若い女性がストッキングを履かなくなったことや、ファッションのトレンドとしてパンツスタイルの女性が増えてきたことなどが要因で、20年前のピーク時に比べると5分の1程度に減少しています。